「ゼロから覚醒はじめよう現代文」をやれば5点上がりますで!
読解力 | comments(0) | - | 堀川紫野介 |
評判のいい現代文入門書「ゼロから覚醒はじめよう現代文」は、本当に良い本なのか?
やはり、受験生にとって良い本か否かは、得点を上げてくれる本かどうかということでしょう。答えは標題に書いているとおりです。現代文が不得意なお兄さんお姉さん方でも、得点を5点は上げてくれる本となることでしょう。
「たった、5点かいな。」と思うことなかれ。1点の差で合格か不合格になるかが決まる受験の世界で、この一冊を完成させるだけで5点を確保できるんだったら、こんなに有難いことはありません。
それでは、本の説明に入りましょう。第一部は現代文を「正しく」読むための絶対ルール、第二部は大学入試問題を解いてみようです。
第二部の大学入試問題は、2019年近畿大学評論文問題、2019年京都産業大学小説文問題、2017年大東文化大学随筆文の三題が掲載されています。
第一部で解法のテクニックを学び、第二部ではそのテクニックを駆使しながら問題を解くというものです。
正直言って、第一部で学んだテクニックが第二部で俄然有効に働いて満点がとれるほど甘くはありませんが、テクニックを学ぶことによって得点は確実に上がっていると思われます。
どのような現代文が出題されても、5点は上げることができる本ではないかと思います(もちろん現代文があまり得意でない場合です)。
この本の特長は以下のとおりです。
■173ページのとても読みやすい本である。
■解くための「核」というか「芯」というものをひしひしと感じる内容である。
■半日で一周できる本なので、超効率的に得点をあげることができる本である。
■参考書を完璧にする習慣のスタート本として理想的である。
■難易度が下の上ぐらいに統一されている。
■「正しく読むためには文法が重要である」は、なかなか新鮮である。
■選択問題で、選んだ答えがなぜ誤りなのかを丁寧に解説している。
まぁ、誤りの解説には正直納得できないようなところもありますが、それは私の理解不足なんでしょう。
総じて言えば、現代文で最初に取り組むべき参考書の一冊として推薦できる本と言えます。
難易度 ★★☆☆☆
お薦め度 ★★★★★