日本史の勉強は具体と抽象を見極めましょう

日本史 comments(0) - 堀川紫野介

マンモスのイラスト(絶滅動物)

日本史は覚えることが多くて押しつぶされそうです。「旧石器時代は得意やけど、戦後なんて授業でチラッとやっただけ、試験に出ないことを祈るばかりやわ。」という方も多いはず。

 


5個の英単語を覚えることは簡単かもしれませんが、300個の英単語を覚えることは困難と言わざるを得ません。覚える量が多いと言うことは強敵なのです。

 


日本史の暗記も同じことが言えます。マンモス、ヘラジカ、ナウマン象、オオツノジカを覚えている人は多いと思いますが、宮沢喜一、PKO協力法、橋本龍太郎、アイヌ文化振興法まできちんと暗記できてる人は少ないでしょう。

 


5個の英単語なら丸暗記ができますが、暗記する量が多くなるとバックボーンとして理解が必要です。そして、理解するためには具体的な記述に触れる必要があります。
■石川晶康先生の「日本史B 講義の実況中継」
■山川出版社の「ナビゲータ日本史B」
■金谷俊一郎先生の「日本史 なぜと流れがわかる本」
などはその代表的な参考書と言えます。

 


これらの参考書は理解を深めるために有用ですが、何周しても暗記が難しいです。
それは、
■具体的に記述されているので量そのものが多い。
■覚えるべきポイントが把握しにくい。
■読破するために時間を要するため、初期に覚えたことを忘れてしまう。
暗記するためには理解が必要ですが、単純に理解の延長線上に暗記があるのではなさそうです。

 


例えば「嵯峨天皇の政治」を抽象化すれば、次のようになります。


‖⊃予蠅寮瀉屐陛傾弔糧詭保持)810
蔵人頭(蔵人所の長官)=藤原冬嗣(藤原北家)・巨勢野足を任命
¬子の変 (平城太上天皇の変)810
 藤原仲成・薬子(藤原式家)⇒平城京遷都、平城上皇の重祚計画
 嵯峨天皇(平安京)⇔平城太上天皇(平城京) 二所朝廷
 薬子⇒自殺 仲成⇒射殺
8“鶲禹箸寮瀉屐糞の警察・裁判)816
す或粒兵阿諒垰820
 格=律令の補足・修正
 式=律令の施行細則
 藤原冬嗣らが編集
 弘仁格式・貞観格式・延喜格式=三大格式
ヅ賈矛弍
 征夷将軍・文室綿麻呂を派遣
 徳丹城(岩手県)=最後の城柵
Ω営田823
 小野岑守の建議
 大宰府内に直営田となる公営田を設置⇒地方財源

 


頭の中で整理して覚えておくべき知識は、上記のようになります。ただ、この抽象化された文字の羅列を何周しても覚えることは難しいでしょう。

 


つまり、具体も抽象も覚えにくいのです。
具体は覚えるべきポイントが捉えにくく、逆に抽象は文字の羅列としか映りません。ここに日本史の暗記の難しさがあります。

 


日本史が覚えられない理由は、具体と抽象の見極めができていないことによります。今、自分が手に持った本は「具体型」なのか「抽象型」なのかを見極める必要があります。

 


具体の場合は抽象を、抽象の場合は具体を念頭に置くことによって勉強の目的意識が変わってきます。抽象化すること、具体化することを通じて「理解の延長線上に暗記」が出現してきます。

 


日本史の勉強もやればいいというものではなく、うまくマネージメントすることによって効率よく仕上げることができます。

 

 

 

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