英文解釈 | comments(0) | - | 堀川紫野介 |
「真奈美ほんま腹立つわ。上から目線で馬鹿にされたわ。」
「二人仲いいんと違うんかいなぁ。」
「なんぼ友達でも、腹立つときは腹立つねん。」
「はいはい、何があったんか聞かしてもらいまっせ。」
「あんな、わたし英単語、英熟語、それに英文法も頑張って勉強してきたやんか。せやのに実力テストの英語41点やってん。」
「あんまり良くない気がするなぁ。」
「真奈美は63点やってんやんか。ほんなら真奈美な、上から目線で伸び悩みやなぁって馬鹿にするねん。ほんま腹立つ。63点もたいした点と違うわ。」
「相変わらず、興奮しやすい性格やなぁ。」
「やっぱり長文のところで点数の差が出たみたいやわ。なんか読解が苦手やねんなぁ。お兄さん、なんかええ対策ないのん。」
「英文解釈の本買って勉強したことある?」
「あるで。でも、上滑り感すごかったなぁ。文字を追ってるだけって感じ。」
「おそらく、弱点はそこと違うかなぁ。けっこう英文解釈の本って難しいもんなぁ。」
「えっ、どう言うこと?」
「英文解釈の本って入門とか書いてあっても、けっこう難易度高いねん。理解したようで理解できてないねんなぁ。英文が読めない理由はいろいろあるけど、一文が長くなった時に全体像が把握できなくなってくるパターン、けっこう多いと思うで。」
「わたし、ジャストそれやわ。」
「英分解釈の基礎ができていないということやろね。英単語、英熟語、英文法を固めてから英文解釈にステップアップする際に壁にぶち当たってるんやわ。基本的な英文解釈の本をやるのが一番ええと思うで。」
「その基本的な英文解釈の本って何なん?」
「肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本が一番ええと思うわ。いきなり長文読解というK2絶壁は登られへんわな。お姉さんにとって着手しやすい理解できる本から選択すべきやと思うで。」
「有難う。トライしてみるわ。K2絶壁の話はようわからんかったけど。」
「何じゃそら。まぁ、この本はっきり言って目茶苦茶ええで。お薦め中のお薦め本やわ。発展問題まできちんとやったら、次への展開がスムーズやで。」
前文が長くなりましたが、今回ご紹介する本は「肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本」です。本の題名は英文法となっていますが、英文解釈のスタート本です。
受験では長文の比重が高いことはご承知のとおりのことと思いますが、長文を繰り返し読んでも成績はなかなかアップしません。日本人が英文を読む際につまずきやすいところをピックアップしたものが英文解釈と言ってもいいでしょう。
この英文解釈をマスターすれば、長文が読みやすくなりますが、「肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本」は全般にわたって高校一年生でも十分理解できる程度の難易度となっており、是非購入して取り組んでいただきたい一冊です。
その特長は
■難しい英単語を使うことなく、例文が記述されている。
■網羅性がある。
■難易度が高校1年生程度に統一されており、しっかり基礎を固めることができる。
■肘井学先生の熱のこもった授業が再現されている感じで、血の通った記述となっている。
■確認問題と発展問題が次の段階へのステップアップに最適な問題である。
この本は、もっと早く紹介するべきでしたね。良書中の良書です。このような詳しい解説のある講義型の本は、学校では副読本として採用されにくいのですが、採用されている学校も増えているとのこと。それも納得です。
確実に英語の実力がアップする本です。本には相性もあるでしょうけど、低迷する英語の実力を伸ばしたいお兄さんお姉さん方は、この本を購入してください。
なお、基礎の基礎を固めたい方は「高校の英文読解が1冊でしっかりわかる本」からスタートするのも得策です。是非参照願います。
難易度 ★★☆☆☆
お薦め度 ★★★★★