「安達雄大のゼロから始める現代文」はスタートにぴったりの良書
読解力 | comments(0) | - | 堀川紫野介 |
「なんで真奈美、現代文の成績いっつもええんやろ。先生から答え教えてもうてんのとちゃうか。」
「また、いきなりゲスな話やなぁ。真奈美ちゃんは全国模試でもええ成績やから、それはないやろ。」
「せやかて、真奈美いっつもええ成績やから腹が立つ。私、これでも本とかよう読んでるし、小中学校の時は文学少女って言われたんやで。」
「それは知ってるけど、せやから言うて真奈美ちゃんを責めるのは筋違いやろ。」
「真奈美ちゃん真奈美ちゃん言うて、ちゃんちゃんうるさいんや。」
「あんさん品性のかけらもないがな。蜘蛛の糸のお釈迦さんでも助けてくれへんで。」
「なんで私が偏差値40にも届けへんのよ。おかしいやんか。もー。」
「もーもー言うてたら牛になるで。要するに現代文の成績上げる方法知りたいんやろ。」
「きらりーん。そうなんよ。」
「ごねてんと最初からそう言いなはれ。」
「現代文は単に文章を読むだけではなく、文章をどう捉えていくかのコツを掴む必要があるねん。そのコツを早期に掴んでいたら、その後の文章の読み方も変わってくるわなぁ。」
「そんなんやろうけど、実際にどうしたらええのか、ようわからんのよ。」
「確かに、読解力の参考書は多く出版されてるんやけど、受験勉強初期段階というレベルで、現代文を苦手にしているお兄さんお姉さん方にはレベルが高く、障壁になっていることも多いんやわ。」
「実は田村のやさしく語る現代文にチャレンジしたんやけど、あかんかってん。」
「入門書と呼ばれてる参考書やって挫折したら、ショック大きいと思うんやけど、現代文苦手でも手取り足取り導いてくれる良書があるねん。大学入試対策 初歩の初歩 安達雄大のゼロから始める現代文やわ」
「えー、それやってみる。」
前文が長くなりましたが、「大学入試対策 初歩の初歩 安達雄大のゼロから始める現代文」は、王道の入門書として最適な参考書ではないかと思います。
その特長は、
■現代文が苦手な人にとって救いの書
■小手先のテクニックを並べるのではなく、本質的に大事なところを掴むことができる
■高一生がこの本に出会えてたら幸せだろうなぁと思える王道の入門書
■単なるインプット型ではなく、演習を積みながら「文書を捉えるコツ」を修得することができる
■次なるステップアップの礎になる参考書
どのように考え、どのように処理していけばいいのかを実践的に教えてくれる参考書です。現代文が苦手なお兄さんお姉さん方にとってお薦めの参考書です。
なお、先に紹介させていただきました「板野博行の現代文教室 」は確実に点数アップに貢献する良書ですが、どちらかと言えば時間が足りない人向けの一冊と言った方がいいのかもしれません。
今回紹介する「安達雄大のゼロから始める現代文」は、王道の入門書です。ここから始めて現代文を効率よく安定的な得点源にしていきましょう。
難易度 ★★☆☆☆
お薦め度 ★★★★★