「一冊を完璧に!」の思わぬ落とし穴

   勉強方法 comments(0) - 堀川紫野介

 

「一冊を完璧に!」は大学受験動画で度々聞くフレーズです。あらゆる参考書や問題集に手を伸ばし、結局は何も修得できずに撃沈することの戒めです。

 

 

「一冊を完璧に!」は、受験生にありがちな失敗から生み出された素晴らしい教訓です。これを否定する気持ちは更々ありません。

 

 

ただ、この「一冊を完璧に!」は、意外に曲者なのです。それは、次のような展開になることが多々あるからです。

 

■何周も回転させて理解に努めているのだが、頭に定着しない

 

■一冊が完璧にならないので、次のステップに進めない

 

■一冊に多大な時間を要しており、焦りが生じる

 

 

空回りしたような焦燥感を抱くお兄さんお姉さん方も多いはずです。そして、「この一冊がマスターできてないのに、他の参考書や問題集に手を伸ばす訳にはいかん。」と袋小路に入ってしまいます。

 

 

例えば『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』は、複雑な日本史を噛んで含めるようにわかりやすく教えてもらえる良書中の良書です。

 

 

「この本を何周もすれば日本史の基礎は完璧だ。まずは、この一冊をマスターすることのみに専念しよう。」と着手した方も多いはずです。

 

 

確かに、読みやすくスルスルとページが進むものの、思ったほどの感動もなく二冊目、三冊目に進むのが億劫になってくる。そして、何とか二周目に入っても、目は文字を追っているだけで、暗記はおろか理解もできていない。このような状況にある方もおられるのではないでしょうか。

 

 

これを解決する手法として推奨する勉強法は、Pair(ペア)読みTwin(ツイン)読み あるいは Dual(デュアル)読み と言ったらいいのでしょうか、相互に確認しながら読み進める手法です。

 

 

ターゲットとする一冊目の本については、ひとまず一周する必要はあると思いますが、煮詰まった感がある場合は次の二冊目に進むのです。その際には、リンクする最初の一冊目の本の該当箇所を必ず読むようにします。

 

 

例えば、上記の例に挙げた『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を一冊目として、二冊目に普段授業で使っている『山川出版社 詳説 日本史B』を選択するとします。情報がぎっしりで読みにくいこの本を読みながら、同じ内容にリンクする『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読み進めるのです。そうすれば、金谷先生の本が実にわかりやすく良書中の良書であることがわかります。

 

 一冊目 『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』

            

 二冊目 『山川出版社 詳説 日本史B』

 

 

そして、これをマスターすればGMARCH・関関同立の受験生になることができる『山川出版社 詳説 日本史B』の理解を大幅に進めることができるのです。

 

 

Pair(ペア)読み、Twin(ツイン)読み、Dual(デュアル)読みをすることによって、驚くほど双方の理解が深まります。「一冊を完璧に!」に縛られて、進展しないまま時間だけが過ぎていくお兄さんお姉さん方は、次のステップに早めに進んで「二冊を完璧に!」を実践してみて下さい。

 

 

 

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