「7回読み勉強法」は有効か

   勉強方法 comments(0) - 堀川紫野介

7回読み勉強法の提唱者は、山口真由さんです。この方は東大を首席で卒業し、財務省へ入省、在学3年生時に弁護士試験に合格、学業成績は東大4年間を通じてオール優というエリート中のエリートです。

現在は弁護士・タレントとして活躍されており、2015年夏からハーバード大学に留学されています。

 

 

同じ本を7回読むことのメリットは、これと決めた本と心中することでしょう。あれやこれやと浮気することなく、知識を自分のものにする。まさに理想的な展開です。

 

 

地頭の悪い人が7回読みが有効でしょうか。

 

 

結論から言うと、有効です。参考書や問題集を何周もやって自分のものにして下さい。さて、ここからが本題です。山口真由さんは7回読みの方法を詳しく説明されていますが、ほとんど役に立たないと思われます。

 

 

なぜならば、山口真由さんご本人がざっくと本の内容を把握された後、どのようなアプローチでこの本をものにしていくかを組み上げていく能力があるからです。

 

 

「本を声に出して7回読んだら理解できますよ」と単純に言っている訳ではないのです。びっくりするほどの知的な活動が脳内に展開されているのです。そのことは本人もあまり意識されていないのかもしれません。さらに今までマスターしてきた知識が脳内でうまくネットワーク化されていきます。

 

 

地頭の悪い人が7回読みをすると、どうなるのでしょう。おそらく、飽きるというのが正直なところです。あまり戦略がないので、読んでるだけの世界に陥りやすいと思われます。地頭のいい人と地頭の悪い人は読み方が違うのです。

 

 

「ほんなら7回も読めへんわ」となるところですが、そう短気にならないで下さい。一冊の本をやり遂げることは、とても大事なことですから、何周も読んで理解することは重要です。

 

 

地頭の悪い人はそれなりの工夫が必要です。その一つは作業を目標とすることでしょう。山口真由さんが無意識で頭の中で展開していることを追体験することは難しいですが、作業を目標とすることによって、近い展開に持ち込むことができます。

 

 

■まずはさらりと読んでみよう

■今回は大事なところにラインマーカーを引いていこう

■わかりにくいとろは青鉛筆で囲みをつけていこう

■他の本や辞書で調べた事項を余白に書き込んでいこう

■一冊を丸ごと音読してみょう

■索引ごとに該当箇所を読んでいこう

■章ごとに先生になった気分で声に出して解説していこう

 

 

これは一つの例ですが、7回のんべんだらりと読むよりは、作業を目標にすることによって違った感じがしませんか。一冊をやり遂げるということは時間がかかります。山口真由さんもとてつもない時間を勉強のために使っておられます。スマホで友達とのやりとりで時間を使っていたり、ゲームをやったり、動画を見たりしている場合ではないですよ。

 

 

しんどいでしょうが、それを乗り越えることができるかどうかが、これからの人間形成にとって大事なのです

 

 

 

 

 

 

 

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