「カラーシャープペンシル」を使えばヤル気が出ます
必須アイテム | comments(0) | - | 堀川紫野介 |
評価:
--- 三菱鉛筆 ¥ 648 () |
「夕日が差し込む図書館の自習室、参考書の余白に赤鉛筆で書き込む。そうだ、ここには青鉛筆で囲みを入れなきゃ。あー私って勉強が好きなのかも…。」
「おいおい、大丈夫か? 一人でにやにやして。」
「もーせっかくアカデミックな雰囲気に浸ってたのに…。」
「水差してもうたかなぁ。」
「勉強する時に、赤鉛筆とか青鉛筆使ったら雰囲気出て、ほんまええやんか。」
「わかる。文字を書く時に色鉛筆と紙の摩擦が手に伝わってくる感じ。ボールペンでは味わえない質感があるよなぁ。」
「それに余白に書き込んだ文字、囲み、アンダーライン、もう全部愛着感じるわぁ。」
「そうそう、書き込みをしていると、一冊の本を丁寧にマスターしたって感じが出るんやなぁ。」
「最大の欠点は消しゴムで消されへんかったことやねんけど、カラーシャープペンシルやったら普通の消しゴムでも消せるから、この頃実際にはカラーシャプペンシル使ってんねん。」
「確かに消しゴムで消せるっていうのはメリット滅茶苦茶大きいけど、カラーシャープペンシルはよう折れるし、使い物にならへんのと違うかなぁ。」
「私もポキポキ折れたり、苦労に苦労を重ねてきてんけど、カラーシャープペンシル本体と芯をうまく組み合わせたら、十分使えるようになったわ。」
「そうなんや。その組み合わせ、教えて教えて。」
「わかった。ズバッと言うわ。」
「uni Nano Dia Color 0.7ミリ+uni KURU TOGA ADVACE 0.7が一番いいわ。」
「なんや、どっちも三菱鉛筆やんか。ほんまかいな。」
「ほんまやがな。」
前文が長くなりましたが、普通の消しゴムで消せるカラーシャープペンシル。発売されて数年になりますが、ボールペンと比べて人気がないですよね。
ボールペンは綺麗は綺麗ですが、きちんと消しにくかったり、裏にインクが染みたりというデメリットがあります。それに比べて、カラーシャープペンシルは普通の消しゴムできれいに消せますし、裏に影響を与えません。
私は質感も含めて断然カラーシャープペンシルが好きですが、人気が出ない理由も考えなくてはいけません。
人気が出ない理由は、
■芯が折れやすい
■文字を書くと太くてカスカスな感じ
ってとこでしょうか。
つまり、これを克服するとカラーシャープペンシルに断然軍配が上がると思うのです。勉強のヤル気が俄然違ってきます。
<芯が折れやすいを克服するには>
まず、カラーシャープペンシルの芯の話から進めましょう。カラーシャープペンシルの芯のメーカーは意外に少なく三菱鉛筆とパイロットの二社のみとなります。
三菱鉛筆はユニ ナノダイヤ カラー芯(uni Nano Dia Color)です。その特徴は、
■芯が硬質で、書き味がカリカリって感じ
■質感は良くない
■組織的にしっかりしているので、比較的折れにくい
■赤は赤鉛筆の色に似ている
■青は赤に比べて発色がいい(実は一番いいのはラベンダー)
■0.5ミリはすべてにおいて安定しない(特に赤は硬くてポキポキ)
■0.7ミリは比較的安定している
パイロットはネオックス カラーイーノ芯(NEOX Color ENO)です。その特徴は、
■発色がいい
■質感が柔らかく、書き味がいい
■折れやすいというか、組織的にもろい
■店頭でなかなか入手しにくい
■赤は、ピンクの入ったパステルカラーって感じで、「朱色」に近い
■青は、青鉛筆に近い青色でいい感じ
■0.7ミリのみ
両者を比較すれば、やはり折れにくいという点で三菱鉛筆 ユニ ナノダイヤ カラー芯0.7ミリ(uni Nano Dia Color)を推します。
次にシャープペンシル本体です。芯が折れないというシャープペンシルを各社発売していますが、実際にいろいろ試してみて、一番芯が折れにくく実用的なのはゼブラ デルガード(ZEBURA DelGuard)です。
なお、PentelのORENZとPILOTのMogulairは芯が折れないという点ではZEBURA DelGuardよりも優れています。しかし、
■ORENZは芯が紙面にきちんと接触しません。そのため、極端に発色が悪く、文字が書きづらいです。
■Mogulairはサスペンションが効き過ぎて、フワフワした感じ。文字がしっくり書けません。
ゼブラ デルガード(ZEBURA DelGuard)の特徴は、
■0.3、0.5、0.7ミリに対応(カラー芯に0.3ミリはありませんが…)
■縦方向は「吸収」、斜め方向は「ガード」で芯を守ります
■サスペンションがほどよく書き味がまし
芯が折れやすいを克服すると言う点では、
三菱鉛筆 ユニ ナノダイヤ カラー芯0.7ミリ+ゼブラ デルガードという組み合わせがベストになります。
<文字を書くと太くてカスカスな感じを克服するには>
次に克服する点は、文字を書くのに適しているかという問題です。カラーシャープペンシルは、イラストや絵を描く方も多いのですが、参考書の余白に文字を書くことに適した組み合わせは何かということです。
まず、カラーシャープペンシルの芯の話から進めましょう。
文字を書くのに適したカラーシャープペンシルの芯は、芯が細いことです。そうなると0.5ミリを発売している三菱鉛筆 ユニ ナノダイヤ カラー芯ということになります。ただし、三菱鉛筆 ユニ ナノダイヤ カラー芯0.5ミリは折れやすいですし、発色も悪いです。選択はできません。
よって、
三菱鉛筆 ユニ ナノダイヤ カラー芯0.7ミリ または パイロット ネオックス カラーイーノ芯0.7ミリの両者になりますが、質感や発色の良さから後者を推します。
シャープペンシル本体は、三菱鉛筆のクルトガ アドバンス(uni KURU TOGA ADVACE)がベストです。
その特徴は、
■書いている途中で芯先をカリカリ削って、円すい形にしてくれます
■文字の太さを細く一定にしてくれます(0.7ミリでも0.5ミリを使っているように細くなります)
■クルトガの進化形のアドバンスはカリカリ機能がアップしています
と言うことで、文字を書くと太くてカスカスな感じを克服してくれるシャープペンシル本体は、三菱鉛筆 クルトガ アドバンスになります。
文字を書くと太くてカスカスな感じを克服するには、
パイロット ネオックス カラーイーノ芯0.7ミリ+菱鉛筆 クルトガ アドバンス0.7という組み合わせがベストになります。
<結論>
長々と書きましたが、シャープペンシルの芯について両者から一つを選択しなければなりません。また、シャープペンシル本体も両者から一つを選択しなければなりません。
シャープペンシルの芯は、やはり折れやすいと言うのが一番の不満要素であると考えて、三菱鉛筆 ユニ ナノダイヤ カラー芯0.7ミリ(uni Nano Dia Color)を推薦します。ただ、質感・発色重視の方は、パイロット ネオックス カラーイーノ芯0.7ミリの選択も十二分にありです。筆圧等で折れないのであれば、むしろカラーイーノ芯0.7ミリの方がいいとも言えます。
シャープペンシル本体について、芯が折れにくい0.7ミリでも0.5ミリのように細く文字を書くことができる三菱鉛筆 クルトガ アドバンス0.7(uni KURU TOGA ADVACE)を推薦します。文字がキリッと書けるのも魅力です。
これで消しゴムで消せる赤鉛筆、青鉛筆の世界に突入することができます。薄手の本を購入し、余白にオリジナルな文字を書き込むことができます。理想の勉強パターンを是非とも体感してみて下さい。
[番外編]
折れないシャープペンシルは、変なサスペンションが効いて書きづらいと思われている方も多いはず。そんな方には、シンプルで安定感のある0.7ミリシャープペンシルをご紹介します。
太い字になってもOKであれば、これで十分です。書き味という点では赤鉛筆や青鉛筆に一番近いです。
Pilot カラーシャープペンENO、0.7mm
現在、ORENZ 0.7は日本では販売されていませんが、この商品が日本でも販売されれば、パイロット ネオックス カラーイーノ芯0.7ミリとの組み合わせも楽しみです。0.5ミリは芯も硬くカスカスの書きごごちでしたが、0.7ミリで特に柔らかいカラーイーノだったら、ORENZとすごく相性がいい気がします。サスペンションがないORENZは潜在能力が高い製品です。試してみたいなぁ。
難易度 ☆☆☆☆☆
お薦め度 ★★★★★