受験勉強は通過点です
受験全般 | comments(0) | - | 堀川紫野介 |
今、受験勉強をしているお兄さんお姉さん方は、こんなにつらい勉強から一日でも早く解放されたいと思っていることでしょう。
でも、大学に入っても勉強は続きます。資格試験に挑戦したり、自分自身を向上させるための勉強が日々続きます。
この前、NHKを見ていたら「葛飾北斎」の番組に出会いました。「冨嶽三十六景」を書いた人という知識しかなかったのですが、この方はすごいです。何がすごいかと言うと生涯日々勉強の毎日なのです。
かの有名な「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は72歳に描かれた作品なんです。江戸時代で72歳というと、現在では確実に80歳より上になることでしょう。
今にも襲いかかりそうな波、富士山との遠近法による迫力、人物の描写。すべてが一級品であることは世界的な評価をみてもわかるところです。
しかし、この作品が完成するまでの過程があります。日々の勉強によって確実に技術を磨いていっていることが作品で確認できます。
最初に波を描いたのは33歳の時です。
単なる水の壁っていう感じです。
次は44歳の時の作品です。
前に比べて、波のダイナミックさが強調されてますが、波そのものの表現はまだまだ稚拙です。
次の作品は46歳です。
構図・色ともに迫力を増しましたが、波頭の表現は44歳時の作品と変わらず、面白味がありません。
ここから26年間の経過を経て、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が生まれます。波頭の迫力がぜんぜん違いますよね。
葛飾北斎は、高齢になっても進化し続ける迫力がケタはずれです。
受験勉強に悩むお兄さんお姉さん方も、模擬テストで成績が悪かったと落ち込んでいないで、葛飾北斎のようにスケール大きく生きていってほしいものです。
こんなこと書いている私自身はというと「未熟」以前の状態。日々勉強せんとあかんなぁと思っております。
この記事はNHKの番組から刺激を受けて、インターネットで調べた下記のホームページから掲載させていただきました
「Japaaan Japaaanマガジン アート 日本画・浮世絵」
『最初から天才なんていない!葛飾北斎の「波」が完成されていく経過を追ってみました』
https://mag.japaaan.com/archives/62662
素晴らしい切り口で、より詳細に記述されています。このような貴重な情報を収集し、提供されていることに感謝いたします。