「現代文基礎問題精講」はゲーム攻略本だす

   読解力 comments(0) - 堀川紫野介
評価:
長谷川晃
旺文社
¥ 1,188
(2019-07-16)

2019年7月14日初版の旺文社「現代文基礎問題精講」は、「現代文標準問題精講」の弟分、妹分にあたる問題集となります。

 

 

「現代文は何をやっていいのかわからない」と言うお兄さんお姉さん方も多いのではないかと思いますが、まったく丸腰で受験を迎えることはできません。

 

 

受験勉強の中で現代文に割けることができる時間も限られてきますので、つまらない本に時間を浪費させたくないというのが本音でしょう。

 

 

結論から言うと、この本は良書です。入門編8例題、基礎編8題、実践編8題の計24題が確実に実力を上げてくれるでしょう。

 

 

この本の特長は

 

■評論・随筆の比率が9割方を占めており、よりGMARCH・関関同立の受験現代文に近い構成。

 

■入門編、基礎編、実践編が程良いスロープ。

 

■問題を解く過程を通して攻略法を身に着けていく。

 

■本編192ページ、別冊問題127ページの手にしっくりくるA5版が、まさにジャストサイズ。

 

■赤黒の二色刷り、字の大きさ、解説の表示方法、レイアウト等がいい感じ。

 

などです。

 

 

この本の一番キーになるところは、三番目の攻略法でしょう。著者は「はじめに」の中で「入試現代文はゲームだ」と述べておられます。

 

 

「初めて読む文章で、誰が作ったのかわからない問題を、自分の力で解く。実力が得点に反映し、目と手と頭の動かし方に習熟すればするほど高得点が得られる。」

 

 

「本文と設問が全世界で、すべてそこで決着がつく……等々の点で入試現代文はゲームに近い。ゲームだから攻略法がある。」

 

 

入試現代文は「学問」というよりも「ゲーム」なんだという割り切りが、この本のコンセプトであると思います。

 

 

「攻略本だ」と言うだけあって、どのように正解を導き出すのかを詳しく解説いただいています。この本いいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

難易度  ★★★☆☆
お薦め度 ★★★★★

 

 

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