「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」は読みやすさがピカイチ
参考書 | comments(0) | - | 堀川紫野介 |
評価:
山? 圭一 SBクリエイティブ ¥ 1,650 (2019-09-07) |
福岡県立高校の教諭であり、「ムンディ先生」の愛称で呼ばれる人気YouTuberの山崎圭一先生が書かれた「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」の紹介です。
ストーリー展開を重視し、年号や西暦のような年代を示す表現を一切用いない参考書として、「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」の続編として令和元年9月14日に発刊されました。
この本の特徴は
■年号や西暦がなくストーリー展開が把握しやすい
■文化史が省かれている
■教科書初級程度の難易度
■文字の大きさ、レイアウトがとても見やすい
■351ページの負担感を感じない厚さ
■章ごとに色を変えた見やすい二色刷り
■わかりやすい文章表現
■脱線のない標準的な信頼できる内容
です。
理解しやすさという点ではトップクラスにある参考書と言えます。
さて、ここからが本題です。お兄さんお姉さん方は、この本を正式な大学受験参考書として捉えているでしょうか。
■社会人が「日本史」をもう一度勉強し直すための本
■一般教養として修得しておくべき本
■わかりにくさを補うための本
という意識を持っていないでしょうか。
「この本は、正式な大学受験参考書じゃない」という意識を何となく持ちながら、この本に取り組むことだけは避けていただきたいと思います。
この本に関しては、取り組む際の目的意識がとても重要となってきます。「この本で、基礎的なこの部分を固めるぞ」という強い意志が必要です。
この本だけで受験することは難しいですが、この本の内容を理解しないで受験することの方が無謀というものです。
しっかりと目的意識をもって、「この本を何としてでもマスターするぞ」という意気込みで臨んで下さい。
難易度 ★★☆☆☆
お薦め度 ★★★★★