大学入学共通テストで迷うことなかれ

受験全般 comments(0) - 堀川紫野介

 

「大学入学共通テストに対して、どう対応したらいいのか悩んでるねん。」

「特に英語は、センター試験とは違ってヒアリングの比重高まったもんね。」

 

 

 

「そうなんよ。今までなら長文読解がメインやったけど、ヒアリング対策をきちんとやっておかないと、大学入学共通テストで高得点は無理やと思うわ。」

「センター試験の筆記200点ヒアリング50点の250点満点から大学入学共通テストのリーディング100点ヒアリング100点の200点満点に変わったからなぁ。ただ、リーディングとヒアリングの比重をどう取り扱うかは大学によってまちまちなんで、単純にヒアリングの比重が高まったとは言いにくいところもあるけど、まぁやはりセンター試験に比べたら高まったと言えるんやろね。」

 

 

 

「参考書や問題集も大学入学共通テスト仕様のがどんどん出版されてるし、時流に乗らんとあかんかなぁと思ってるねん。」

「お兄さんは国公立ではなく、私立文系やんか。大学入学共通テスト利用でどっかの大学合格しようと思てんのん。」

 

 

 

「まぁ上手くいけば、それもありかなぁと思ってんねんけど。」

「大学入学共通テスト利用で志望の私立大学に合格すんのは、旧帝大に合格するような実力を持っているお兄さんお姉さん方やで。大学入学共通テスト利用なんか視野に入れてたら崩壊する可能性高いと思うで。」

 

 

 

「せやけど、大学入学共通テストレベルがまずあって、中堅大学、難関大学、最難関大学と階段を上るように勉強するのがええんと違うのん。」

「確かにセンター試験までは、そのやり方でよかったと思うよ。センター試験はどの教科も良問ぞろいやし、志望大学の一般入試にも通じるもんがあったと言えるん違うかなぁ。センター試験レベル、中堅大学、難関大学、最難関大学というルートで難易度を上げていくというのは清き流れやったわなぁ。」

 

 

 

「大学入学共通テストに変わったら、どう変わんのん。」

「やはり英語のヒアリング重視が一番気になるところやわ。それに極端な英文法離れ、それから他の教科にも共通と思うけど、思考力・判断力・表現力を重視した設問を意識してかクセのある出題が増えるん違うかなぁ。」

 

 

 

「ほんなら、それに対応していかなあかんなぁ。」

「お兄さんなぁ、今まで話してきたのに、その結論はないやろ。」

 

 

「そんなタコみたいに真っ赤になって、怒ることないやんか。」

「怒りたくもなるわいな。お兄さん目指してんのはGMARCH・関関同立やろ。センター試験から大学入学共通テストに変更になって、各大学の出題傾向がガラッと変わるんやったら、私も素直に謝るわ。でも、実際にヒアリング重視に傾いている大学は立教大学ぐらいやで。他の大学は従来の試験を踏襲するんと違うんかいな。天下茶屋から離れたくない言うてるお兄さんが、立教大学に行きたいんやったら、新幹線でも使って通学したらええやんか。」

 

 

 

「なんでいつも喧嘩腰なん。でも言いたいことは、ようわかったわ。」

「要するに大学入学共通テストに振り回されたらあかん。決別してもええぐらいや。勉強自体はムダにはならんから、学校の授業についていくぐらいで、深追いするのは禁物やわ。受験するのは、本番のええ予行演習になるからええけど、テスト結果に一喜一憂したらあかんで。」

 

 

 

前文が長くなりましたが、センター試験から大学入学共通テストに変更になったことから、勉強のやり方を変更しなくてはならないという話です。

 

 

 

従来は、センター試験の勉強はGMARCH・関関同立受験対策においても大変役に立ちました。しかし、大学入学共通テストの勉強がGMARCH・関関同立受験対策に大いに役立つということは無くなったと解釈すべきでしょう。

 

 

 

注意するべき点は以下のとおりです。

 

■英語のヒアリングに比重を置きすぎない

 

■英文法軽視の潮流に乗らない

 

■大学入学共通テスト特有のクセのある問題に振り回されない

 

 

 

センター試験は良問の宝庫で、いくら勉強しても無駄なことはありませんでしたが、大学入学共通テストは別物です。相当な距離感をもってお付き合いしましょう。君子の交わりは淡きこと水の如しです。深入りは禁物です。

 

 

 

 

  • 0
    • Check
    無料ブログ作成サービス JUGEM